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No.102  学びの場「まなび~馬」

先週で今年度のまなび~馬は終わりました。生き物の世話をしたり木を削ったり一緒にお弁当を食べたり自分たちが計画したお泊り会をして、、、そんな日常のなかで。

振り返れば、こんな長い年はなかったのではないかと思うくらいの一年でした。


3月はじめ、「ゆめパのじかん※」という映画を観たのですが(実は2回も)、そこに出てきた子ども達とまなび~馬の子ども達が重なること、重なること!!!

石、虫、カナヘビ・トカゲ、きのこ、焚火、木工、田植え、、、。映画で子ども達が興味を持っていることと、この一年まなび~馬でやったことが次々出てくるのです。それくらいたくさんのことに挑戦し試行錯誤しました。それくらい濃かったのです。

(※映画「ゆめパのじかん」神奈川県川崎市にある子ども達の居場所「川崎市子ども夢パーク=通称「ゆめパ」。遊んで転んで立ち止まって……誰もが安心して自分らしく過ごせる居場所で育まれる、子どもたちのかけがえのない“じかん”を情緒豊かに描いた珠玉のドキュメンタリー。」)


 また、映画の中で子ども達が言っていることも、重なっているところもありました。

「俺は、自分も強制されたくないし、強制しない」

「最初は勉強しようと思ったけど、そんなバンバンやらされても、逆に覚えないと思うんだよね。」

これらは映画に出てきたゆめパの子ども達の言葉です。

まなび~馬の子ども達も、「なんで?」とよくぶつけてきました。私もその言葉を投げかけられるたびにはっとさせられ、考え直し、どう伝えたら届くのかなと頭を使いました。「当たり前」「普通」という言葉で、彼らは納得し、行動できるわけないのです。子ども達は言葉にならなくてもちゃんと感じて考えているのですから。


また一方では、

「新しいこと・慣れていないことに挑戦するのが苦手」

「納得のいかないことには反抗する」

「身近な人には、ちょっと厳しい言葉になってしまう」

そんなまなび~馬の子ども達の一面もあり。「私にもそんなところあるよな」と自分を重ねつつ、どうやったらいいか、どう伝えたらいいかを考える毎日。。。


でも一緒に過ごし、日々を重ね、彼らが変わり成長しているのも感じるようになりました。

集まりのなかには入らず遠くに行っていた子が、今では自分で会の輪の近くにいて、言葉は発しないけどちゃんと聞いている。

馬には絶対乗らんと言っていた子が、仲良くなった友達の様子を見て「俺も乗る」と挑戦したり、馬房掃除のときに「一緒にやろう。」と子ども達だけで役割分担をして作業をやるようになってきてる。

自分から気持ちを伝えることに抵抗があった子が、ほぼ毎日通うようになり、スタッフにブラックジョークも言え(笑)、声も大きくなり、友だちもでき、自分から手をあげて昨日ハッピーだったことを伝えてくれる。 こんな感じのことがどの子にもありました。


 私自身のことを言うと、学校から遠のいている自分の子や自分の思いを泣きながら話したりと、こんなにも心が動き、心をさらけ出し、自分の内面がドロドロになって再生するのを繰り返し続けた年もなかったように思います。本を読み、人と対話し、研修に行き、自分の内面に気づき、また体験し、、の繰り返し。

どちらかというとその結果、ひき算をし、諦めて変わってきたことが多かったんじゃないかなという感じです(笑)。


「学ぶことは変わることである」と林竹二という教育哲学者が言っていましたが、もしそうであるとしたなら、子ども達はきっと多くのことを学んだ、そして今も学び続けているのだろうと私は信じています。私自身もまなび~馬で学んだ年でした。


自分のことばかりで申し訳ないですが、最後の最後に一つ。

本当は、本来学ぶことはおもしろいもの。人との競争ではなく、仕事でもなく、罰でもなく。「自分」を「自分」で生きていくためのもの。

だから、できないことや苦手なことがあったとしてもそれはそれだし、自分のやりたいこと・好きなこと、心地よい場・友達を見つけて、等身大の自分で自分なりの道を生きれたらいいなと思います。

まなび~馬は来年度も続きます。

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まなび~馬スタッフ 尾﨑敬子



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