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「くまやの浜」


波の音と太陽の光で目を覚まし、時間を忘れて遊びつくすシーサイドキャンプ。キャンプ中、生活するすべての人に役割があり、たくさんの「ありがとう」と「いいよ」が飛び交います。そんなシーサイドキャンプの開催地である熊井浜(通称:くまやの浜)は、小さな林を抜けた先にある、浜の両側を山に囲まれたプライベートビーチのような砂浜です。

ここ実は、とっても特別な場所なんです。


時は第二次世界大戦終戦後にさかのぼります。当時の日本では駐留軍兵士と日本人女性の間に生まれた混血孤児たちが不遇な状況にありました。その状況を目の当たりにした澤田美喜さん(三菱財閥三代目当主長女)が「この子どもたちを救うのが自分の使命である」と救済に立ち上がり、乳児院エリザベス・サンダース・ホームを神奈川県大磯に設立されました。そのホームの子どもたちが、夏に臨海学校として人目を気にせず思いっきり遊んでいた海が鳥取の「くまやの浜」なのです。この浜の景色はホームの卒業生の方たちにとっては、今でも涙を流すほど深く良き思い出だそうです。その浜にある建物も、宿舎として特別に利用させて頂いているのですが、臨海学校でホームの方々が過ごされた思い出深い建物です。


シーサイドキャンプの間にタイミングをみて子どもたちにこの話をするようにしています。それは、この話には大切な学びがたくさん含まれているからです。戦争の話、差別の話、涙を流すほどこの場所を大切にしている人がいるという事、私たちもその場所を借りて楽しい経験をさせてもらっている事などなど。抽象度の高い話なので一回聞くだけでは、子どもたちにはあまりピンとは来ないかもしれませんが、キャンプのたびに何度も聞き、この場所での思い出を重ね、その子が成長するにつれて大切な価値観となると思っています。人を思いやること、物や自然を大切にすることなど、抽象的な概念ほど、自身の経験とリンクし共感が生まれた時、深く理解でき定着します。




とっても楽しいシーサイドキャンプですが、根底にはそんな思いも流れています。今年もたくさんのドラマが生まれるんじゃないかと、ワクワクしている今日この頃です。シーサイドキャンプお楽しみに!

    キャンプ事業担当 阪本宜之(タイタン)



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