ハーモニィカレッジが掲げる「5つのカン」を育む事業の紹介をしていくシリーズ第3回。
ハーモニィカレッジの教育観に関する第1回目の配信はこちらからご覧になれます
「5つのカン」
① 感:五感を通して感じるという意味のカン
② 勘:直観などの勘が働くという意味のカン
③ 環:つながりの中で生きるという意味のカン
④ 観:先を見通すという意味のカン
⑤ 幹:自分らしい軸を持つという意味のカン
「勘」を育む場~ポニーパーク編~
ハーモニィカレッジのスタッフになって7年。
ポニーパークの事業担当になって
7年目の溝上久美(ニックネーム:ペーター)。
そのペーターが事業を担当する中で
これまでで一番嬉しかったエピソードをお届
けします。
~事業紹介~
鳥取県内の子どもたちを対象に、
週末に実施している通年の活動で、
現在は小学1年生~高校生くらいまでの
子どもたち約40名が参加しています。
乗馬や馬の世話などの“馬プログラム”
と自分の発想で自由に遊ぶ“プレーパーク”、
子どもたちが、どちらも思う存分できる場!
ということで、名付けて『ポニーパーク』です。
ポニーパークでは、「子どもたちが自分で考えて、決めることを通して、自分のやりたい事をとことんやりきること」、「異年齢の友だちやカウンセラー(青年ボランティア)、馬との関わりを通して、自分を受け止めてもらいながら、お互いに認め合い、学校や家庭以外の居場所として安心して過ごせる場であること」を目指しています。
~これまでで一番嬉しかったこと~
小1から通っていた実穂ちゃんが、高校生になり、ポニーパークを辞めることになり、最後のポニーパークでの出来事。実穂ちゃんがひくユウキに乗りたいとつむちゃん(小2)。両手をブラブラと手を振り、「ワカメ踊り~」とケラケラと笑いながら、何周も走っていました。ユウキをひく実穂ちゃんも「いいねぇ~」と言いながら、本当に楽しそうでした。実穂ちゃんのこれまでの数年間が思い出され、2人が自然体で、楽しんでいる姿に感動でした。
ポニーパークでは、それぞれの段階に合わせて、乗馬練習をするのですが、上級になってくると、実穂ちゃんのように、自分の練習だけではなく、自分が教わったことを他の子に教える場面が増えます。自分が乗る時には、自分と馬だけなのですが、馬を感じる感性はもちろん、リーダーシップ力や、人とのコミュニケーション力も試され、乗馬時とは異なる難しさがあります。馬の様子を見ながらペースやコースコントロールをし、乗っている子の様子を見ながら、「次は~やってみようか?」「~したらうまくできるよ」と声をかけ、今まで自分が教えてもらったものを総動員させて一生懸命です。
日常生活に置き換えて考えてみても、リーダーシップをとりながら、相手の様子を観察し、状況に応じたコミュニケーションを取ることは、大人の私達でも、簡単にできることではないと思うのですが、実穂ちゃんのように、自らも楽しみながら柔軟に馬や人と関わっている姿は、まさにハーモニィカレッジが目指している『勘』が育まれている証拠なのではないかなと思うのです。
これらの力が育まれるのは、馬の存在、異年齢の子どもたちとの関わり、カウンセラー(学生ボランティア)の存在のおかげだと思っています。
実穂ちゃんが夢中になっている馬や、憧れのカウンセラーについても、書きたいことはいっぱいあるのですが、今日はここらへんで。次回のポニーエクスプレスオンラインをお楽しみに~★
ペーター(溝上 久美)
いかがでしたでしょうか?
次回は五感を通して感じるという意味の「感」についてお届けしますので、お楽しみに!
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