ポニーキャンプ4月から配信を開始したポニーエクスプレスonline。
最初の4カ月はハーモニィカレッジのスタッフの自己紹介をしてきました。
次はハーモニィカレッジの教育観について、当法人理事長の大堀貴士が語り、その教育観に沿ってハーモニィカレッジが行っている事業をご紹介していきます。
ハーモニィカレッジの教育観
私たちはこれまでの経験と、尊敬する小田原市にある寄宿生活塾「はじめ塾」の和田さんが提唱されている「観を育てる」から学ばせてもらい「5つのカン」を育むことを教育観に掲げます。
① 感:五感を通して感じるという意味のカン
② 勘:直観などの勘が働くという意味のカン
③ 環:つながりの中で生きるという意味のカン
④ 観:先を見通すという意味のカン
⑤ 幹:自分らしい軸を持つという意味のカン
私たちの事業は、これらのカンをじっくりと育める場であり、これからもますます発展・進歩させていきます。
第一弾は、夏休みポニーキャンプに多くの小学生が参加してくれているので、2つ目の「勘」について書きます。小学生は子どもの発達段階で児童期と呼ばれ、この時期にはしっかりと勘を育みたいと思っています。
ここで言う「勘」は、経験を通して体で覚えていく体得と、思考を働かせて自ら考える知得で育っていきます。大人が与えるモノではなく、子ども自らが得ていく力です。先回りをして失敗やケガをしないように環境を整え過ぎたり、自分で考える時間を埋めてしまわないことが大切で、子どもを信じて待つ姿勢が問われます。
体験で学び取ったモノを経験に変え、体に蓄積させて動物的な直観を体得していきます。また、目の前で起こる物事、未知な事象を論理的・抽象的に考えるようになります。これまで学んだこと、教わった知識を自分のモノに落とし込み知恵を知得していきます。それらは、複数の経験や知恵を瞬時に一つにする力でもあり、初めて体験することでも「うん、大丈夫!」と鋭く勘を働かせます。それは当てずっぽうのヤマカンや無謀ではなく、あらゆる状況において働かせることができる本質を見抜く力です。
馬には、その勘を刺激する場面がたくさんあります。
「速歩してみたい」「単独騎乗に挑戦する」「障害を飛んでみたい」など、これまでの経験を総動員して決めたことは上手くいくか、上手くいかなくても何度もチャレンジしていきます。決して他責にせず、自分事として捉えて立ち向かって乗り越えていくのです。勘の育った子どもたちのバランスや身のこなしは目を見張るモノがありますし、あらかじめ危険を予測して備えたり、声を掛け合ったり、助け合ったりする姿は逞しいです。私たちは、「勘」を育む場としてもポニーキャンプやポニーパークを作り込んでいます。数日のキャンプなのに「何だか逞しくなって帰ってきた」と思われた方も多いはず。逞しくなった子どもたちの帰りをお楽しみに!
大堀貴士
いかがでしたでしょうか?
来週は、今回の「勘」に沿ったポニーキャンプの魅力をお届けしますので、お楽しみに!
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