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ポニーエクスプレスonline No.32



ハーモニィカレッジではこれまで約25年間子どもたちに体験の場を提供し続けてきました。そんなハーモニィカレッジを陰ながら支えてくれているサポーターの方々をこの「Harmony College Supporters」でご紹介します。第二回目となる今回は、創設者のヒロさん(故・石井博史)が逝去した平成23年から、現在までの約10年間支え続けて下さっている、鳥取市在住の森本尚夫(もりもとひさお)さんです。森本さんは不動産鑑定士でバイクがご趣味。イタリア製の愛車で牧場に颯爽と現れ、ポニーやスタッフに自家栽培の野菜をプレゼントしてくれます。ご自身も乗馬をされ、多くの施設に関わってこられたご経験を活かしてハーモニィカレッジを様々な角度からサポートしてくださっています。




~自己紹介~

 鳥取市で約12年間、不動産鑑定士をしている森本です。以前は愛知、三重、大阪などで不動産関係の仕事をしていました。不動産鑑定士の資格取得を機に鳥取に帰ってきて開業しました。大阪で務めている時に、前々から興味があった乗馬を始めました。乗馬の競技はたくさんありますが、馬場馬術という馬の姿勢や動きの美しさを競う競技にチャレンジしていました。現在はエンデュランスという長距離競技にもチャレンジし、また乗馬文化の振興にも携わっています。


~ハーモニィカレッジとの関わり~

 僕がハーモニィカレッジと出会ったのは、ちょうどヒロさんを送る会で誰もスタッフが牧場にいない時でした。馬に乗れる施設が鳥取市にもあるという事を聞き、どんなところなのかツーリングがてら立ち寄りました。スタッフを探して場内を歩いていると、お客さんがスタッフは不在だという事を教えてくれました(笑)。気になっていたので後日牧場を訪ねた時、初めてシュートさんとちょろさんにお会いしました。その時の二人の印象は“強烈な熱量だなぁ”というものでした。ヒロさんが亡くなった直後という事もあったのでしょう、なんとかこの活動を続けて行きたいという思いが全面に出ていて、教育に対する思いやポニーの価値を熱く語ってくれました。その思いに僕も共感して、その場で正会員になりサポートする事を即決しました。


*正会員とは、総会への参加が必要な会員の事。団体の運営の方針を議決する会員。


 とっても情熱に溢れた二人だったのですが、当時はヒロさんを失って焦っていたのでしょう、危うさも感じました。現場で一緒に活動を支えるという事は僕にはできないですが、これまでの経験や繋がりから後方支援であれば、この二人の力になれると思い、正会員になりました。それからは、他施設で起きている事や馬業界の最近の動向などの情報をシェアさせてもらっています。


~これまで行った支援~

 数回牧場に通った際に、子どもたちの乗馬姿を見ていて、スニーカーで乗っている事が気になりました。乗馬の安全上、靴底が滑らない素材でできている専用のブーツを履いて乗るのがセオリーです。しかしそれは高価であるため、みんながみんな履けるものではない事は知っていました。そこで、スニーカーでも比較的安全に乗れるカップ付きの鐙が必要だと思いそれを寄付しました。活動の理念を変えず、かつ安全性を高めるためのアイデアを寄付したと思っています。今後も空山ポニー牧場が子どもたちにとっても、その他の人達にとっても安全に馬と関われる場所で在って欲しいと思っています。引き続き僕の持っている情報やアイデアを寄付していきたいと思っています。


~今後ハーモニィカレッジに期待すること~

僕自身、昨今の子どもや大人を取り巻く環境に懸念を抱いています。一番大きな懸念はSNSやインターネットによる人の関係の希薄化です。SNSやYoutubeでは自分の好きなモノだけにフォーカスでき、嫌いなモノとは関わらないでいられます。このコロナ禍でその傾向はさらに強まったように感じています。これまでは学校や地域社会といったリアルなコミュニティで、多様な価値観を持つ人達と関わり合い、対話を重ね、自分の立ち位置を確立していく機会がありました。そういった機会が失われつつあり、自分と意見が違う人を批判し遠ざけてしまう人が増えている様に感じています。

そういった社会において、ハーモニィカレッジの活動は更に重要なものになってくると思っています。今後も子どもたちを中心に価値観の多様性への気付きを与えていく活動を継続してくれることを期待しています。


【タイタンの目・編集後記】

 森本さんへのインタビューをさせて頂き、その中で一番印象に残っているのは寄付についてお伺いした時の事でした。毎年ご寄付を頂いている印象があったので、その事についてお伺いした際、「実は数年前、熊本で災害があった年は寄付できませんでした。テレビに映る被災した旅館が以前宿泊させて頂きお世話になった旅館でした。そこの女将さんが涙を流して現状を訴えていたのを見て、いてもたってもいられなくなり、そちらに寄付をさせて頂きました。ですからその年はハーモニィに寄付できなかったんです。」その話に私は「森本さんも情熱溢れるカッコいい大人だなぁ」と胸が熱くなりました。

森本さん、ありがとうございました!今後ともハーモニィカレッジを宜しくお願い致します。


 以上、第二回「Harmony College Supporters」森本尚夫さんでした!次回もお楽しみに!




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