まなび~馬では、毎日スタッフによる読み聞かせの時間があります。紙芝居を読むことが多いですが、絵本のときもあります。
先日、宮沢賢治の『注文の多い料理店』の紙芝居を読みました。
小学生のときに読まれた方が多いのではないでしょうか。
私も、小学校高学年のころ授業で読んで、「なんだかよくわからないな」と思った記憶が残っていますが、最後、どうなったのか覚えていませんでした。
まなび~馬に来ている子どもたちには、難しいかもしれない、最後まで聞いていられるかな、と思いつつ読みました。
読み始めると、すーっと子どもたちの意識が紙芝居に吸い込まれていくのがわかりました。
みんな、よく聞いていました。
わき目もふらず、じっと紙芝居を見ていました。
読み終わったところで、「これってレストランだったのかな。」と投げかけてみると、「ちがーう!!」という答えが返ってきました。
おぉ、分かってる!!と嬉しくなった私は、
「なんだったんだろう?最後の扉開けたら、どうなってたと思う?」と聞いてみました。
「食べられてた!!」という子、「いや、家は消えちゃったから、食べられはしないと思う。
あ!食べられて生き返ったから、顔シワシワなのか!」と、そこか~と思うような答えを返してくる子。
「どうしてこんなことになったんだろう?」という問いに対する「命を大切にしなかったから。
白い犬が死んじゃったとき、高かったのにって言って心配してなかった」という見解には全員が同意だったようでした。
「難しいかも、最後まで聞けないかもしれない」それは、小学生のころの私に対しての思いだと、みんなと話をしていて気が付きました。
自分のマインドセットをピリピリと剥がしながら、みんなの話を聞いていました。
とてもワクワクした時間でした。
「音読がたどたどしい」、「漢字が覚えられない」、「勉強させられてる」と言われる子どもたちですが、宮沢賢治の世界を理解することができます。
音読がスラスラ読めなくても、どんなお話なのかよく分かっています。
漢字が覚えられなくても、難しい表現を理解することができます。
話の意図を自分で考え、自分の意見を言うことができます。
完璧でなくてもいい。
できないことがあってもいい。
それでも人は成長し続けるのだと自分、スタッフ、子どもたちが変化する様子から強く感じています。これは、自分の好き勝手なことをして、無法者になることとは違います。
「できる」「できない」、是か非かだけではない、「どうするのが良いのか」答えのない問いを問い続けることなのだろうと思います。
まなび~馬スタッフ 杉山梨沙(りささん)
まなび~馬ギャラリー📷
☝朝の会でのひとコマ。
今日のスケジュールをみんなで一緒に確認できるようになりました。
目的や注意点も一緒に確認します。
☝脚を洗う人、蹄油をつける人、
声を掛け合いながら協力して手入れします。
自生している草花を摘んで来て生花。
芸術活動は、心の肥やし。
どんな気持ちで生けてたのかなぁと想像が膨らむ作品。 \みなさんの意見をお聞かせください!/ いつも、ポニーエクスプレスオンラインを読んで頂きありがとうございます! より良い読み物にするために、1分でできる簡単なアンケートにお答えください! ご協力宜しくお願いいたします。 ↓アンケートはコチラ↓ https://forms.gle/5LSVvC6SFUKvs4A99
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